NOI(ネットオペレーティングインカム)

この言葉は、Net Operating Incomeの略になります。
年間賃貸収入から固定資産税・都市計画税・損害保険料・管理費等の諸経費を控除した減価償却額控除前の純収入を指します。
「営業純利益(NOI)」とも訳されています。

不動産投資家にとって、不動産物件の収入を測る尺度として「営業純利益(NOI)」を用いることは重要なことです。
「営業純利益(NOI)」は、「満室賃料」から空室期間の損失や運営費等を差引いた手取り収入のことになります。

例えば、
「満室賃料」が100万円の賃貸マンションのケースで考えます。
この空室による損失が10万円、運営費等が15万円のとき、この賃貸マンションの「営業純利益(NOI)」は75万円になります。
100万 ー (10万 + 15万) = 75万円


不動産投資で成功を収めるには、不動産の本当の実力を知り、より適正な売買価格を求めることが大切です。

一般的に、不動産物件の収益力を表すときは、「満室賃料」を不動産価格で割った「表面利回り」が用いられています。
※「満室賃料」とは、その不動産物件が満室になった場合の「想定賃料」のことです。
※投資用不動産物件の収入を計るときによく用いられていられる数値が「満室賃料」です。

より適正な不動産物件の収益力を図るために用いられるのが、「営業純利益(NOI)」を不動産価格で割って表した「NOI利回り」です。

「満室賃料」や「表面利回り」から簡単に「営業純利益(NOI)」や「NOI利回り」が計算できる「NOI率」。

難しい計算をしなくとも、「満室賃料」に「NOI率」をかければ「営業純利益(NOI)」が算出できます。
また、「表面利回り」に「NOI率」をかけると「NOI利回り」がでます。

例えば、上記の例に則して計算すると、
「満室賃料」が100万円で「NOI率」が75%ならば、「営業純利益(NOI)」は75万円です。
「表面利回り」が10%で「NOI率」が75%ならば、「NOI利回り」は7.5%になります。