「ＦＣＲ」(Free & Clearly Return)とは、
総収益率・ネット利回りのことで、物件をオール現金で購入した場合のネット利回り （正味の利益）を意味します。「真の利回り」判定指標です！
「ＦＣＲ」の計算式を以下に示します。
「ＮＯＩ」÷「物件価格＋諸費用」×「100」＝「ＦＣＲ」
具体的な数字で理解を深めましょう。
ＮＯＩ 328万円を、
物件価格＋諸費用の数字 5400万円で割り、
100倍した値「６．０７％」がＦＣＲの値となります。
ＮＯＩ利回り6.56％との違いは、
ＦＣＲの場合、ＮＯＩは分母が物件価格ですが、ＦＣＲの場合、分母が購入諸費用まで含んだ総投資額としているので、より正確な利回りが得られます。
この「ＦＣＲ」は、不動産投資の効率性を検証する代表的な指標です。
上記の値6.07％は、検討する収益不動産を仮にキャッシュで買った場合に期待できる真の（手取りの）利回りとなります。
上記計算式を見れば一目瞭然ですが、物件価格＋諸費用の5400万円というキャッシュを使ってその収益不動産を買った場合、手取りのキャッシュフローが328万円になりますので、328万円は総投資金額に対して6.07％の利回りになるわけです。